2022.06.15
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トイレのプランニングはゆったりくつろぐ空間づくりが主流に

最近のトイレスペースの傾向は、居心地がよい空間づくり。トイレ機器は機能性だけでなくデザイン性も高まり、手洗器や水栓金具などのバリエーションも豊富になっています。ここでは、トイレプランの傾向と考え方の基本をみていきます。

 

どこに、いくつ設ける?個室とするか洗面室と一緒か

毎日、家族みんなが使用するトイレ。住まいのどこに、どう配置するかは十分に検討したいものです。もちろん間取り全体に関わるので、家族の人数、ライフスタイル、日々の動きを考慮してプランニングを。一般的な2階建て住宅であれば、トイレは各階に設けられ、リビングやダイニングの近くとベッドルームや子ども部屋などの近く、というケースが多いでしょう。

 

それぞれが独立したトイレ空間の場合もありますし、いずれかを洗面脱衣室などと一体化するプランもみられます。浴室も含めてひとつの空間とすることも。独立型の場合は、落ち着いて使用できることが可能。他とひとつの空間とする場合は、スペースを有効活用できることがメリットでしょう。

配置や空間のつくりを検討する際に注意したいのは、家族だけのプライベート専用なのか、お客様も利用するのかどうか、ということ。洗面脱衣室などと一体化した場合、生活感が見えてしまい、お客様は使用しにくいケースも。プランニングの際には、どのような使い方をするのかをイメージしておくことが大切です。

 

三井ホーム「AVAN-CORTE」/ CBCハウジング 長久手 住まいの公園

トイレ機器の種類と特徴

最近のトイレの機器は、機能性もデザイン性も高まり、使い勝手はもちろん、お手入れや掃除のしやすさ、省エネルギー性能なども進化しています。トイレ機器や便座は、いくつかに分けることができます。

 

タンク式とタンクレス

トイレ機器の構成は、便器+便座、水をためておくタンクの組み合わせ。一般的にタンク式と呼ばれているタイプです。商品によっては、便器と便座が一体化しているタイプもみられます。一方、最近増えてきているのがタンクのない、デザイン性の高いタンクレストイレです。

 

一般的なタンク式には、タンク部分に手洗いの付いたタイプと手洗いのないタイプがあります。手洗い付きは、別に手洗器を設置する必要がないので、狭いスペースでも取り入れやすいのがメリット。手洗いなしタイプは、すっきりとしたデザインが特徴です。
 

普通便座、暖房便座、温水洗浄便座

便座には、特別な機能を持たない普通便座、座面が温かくなる機能のある暖房便座、温水での洗浄機能を持つ温水洗浄便座があります。

 

多くの方が取り入れるようになったのが温水洗浄便座ですが、商品的には、後付けができ交換も簡単な便座型と、便器と一緒になっている便器一体型があります。いずれも、おしり洗浄や乾燥、暖房や節電、脱臭や抗菌、掃除のしやすい機能などが充実しており、メーカーによって、さまざまな工夫が施されています。

 

便座や便器商品の最近の特徴は、清潔さを確保するために、汚れにくく掃除がしやすくなっていること。脱臭や消臭機能を持つ便器などが出ていますし、洗浄水の節水機能はあたり前になってきています。

 

スウェーデンハウス「グラン」/hitマリナ通り住宅展示場

手洗器、収納や扉にも配慮したい

タンクレストイレや手洗いなしのタンク式トイレを取り入れる場合、手洗器をトイレ空間内に設ける必要があります。また、すっきりと使いやすいトイレ空間を実現するには、収納スペースの確保や出入口扉にも配慮しておきたいものです。

 

手洗器のプラン

手洗器のプランには、手洗器(ボウル)単体を設置するだけでなく、カウンターと洗面器を組み合わせるプランもみられます。また、収納キャビネットと一体化した商品、組み合わせが自由なシステムタイプなど多様に揃っているので、空間に合わせて取り入れることが可能でしょう。

 

収納プラン

トイレ空間内に、何を、どのくらい収納するのか、を確認して、必要なスペースを確保したいもの。たとえば、トイレットペーパーやタオル、掃除用品など、どのくらいの量を収納したいのか、ピックアップしておくといいでしょう。カウンターや棚などを設けてもいいですし、洗面器と一体化した収納キャビネットを設置してもいいでしょう。

 

出入口扉

出入口の扉にも配慮が必要です。限られたスペースに設けられることも多いため、開閉のしやすさなどは十分に確認を。万が一の閉じ込めを防ぐためにも、外開きや引き戸タイプを選んでもいいでしょう。また、湿気がこもりやすいため、ルーバー部分のある扉デザインも向いています。
 

住友林業「The Forest BF」/ CBCハウジング 長久手 住まいの公園

快適さを高める内装材や換気

トイレ空間の最近のインテリアの傾向は、居心地のよさを高めたデザイン。ゆったりと過ごすことができる工夫がみられます。床材や壁材などにもこだわる方も増えてきていますし、明るさや空気の質にも配慮したいものです。

 

内装材プラン

床材は、清潔さを保つことができる素材であることが基本。掃除がしやすく、お手入れが楽なものを選びたいものです。最近では、廊下などつながる空間と同様の木質フローリングを用いるケースも多くみられます。水まわりに適した、耐水性や耐汚性、尿に強い耐アンモニア性などを高めたタイプも揃っています。また、施工しやすく商品バリエーションも豊富なクッションフロア(CFシート)も多く用いられています。

 

壁材も清潔さを保つことができる素材として、ビニールクロスが多く用いられていますが、調湿性などを持つ珪藻土や漆喰などを取り入れるケースも。限られた空間なので、こだわりの素材やデザインを選び、個性的な空間としてもいいでしょう。

 

照明プラン・換気計画

夜間使用の安全性を確保するため、空間全体を照らす灯りはもちろん、手洗器を使いやすく印象的に照らす壁付の照明などもいいでしょう。センサー付きのタイプや消し忘れスイッチなどを取り入れても使い勝手がいいものです。また、快適な空気環境も確保したいもの。小窓を設けたり、適する換気扇を設置することも重要なポイントです。

 

限られた空間であるトイレは、機器の選び方やインテリアのプランによってイメージも大きく変わるもの。清潔さや使い勝手のよさを確保しつつ、快適な空間づくりを実現するようにしましょう。

 

設備機器を確認する際には、ショールームで確認をするのが基本ですが、空間づくりの参考にはモデルハウスを利用するといいでしょう。最近のモデルハウスではトイレ空間を設けないケースもみられますが、水まわりのつくりや空間のつながりなどを参考に。VRモデルハウスでは、自宅で実際のモデルハウス空間を歩くように確認することが可能です。さまざまなプランを参考に、イメージを具体化してみてはいかがでしょうか。

 

住友不動産「アーバン」/ CBCハウジング 名駅北

 

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