もうひとつのリビング、「ファミリールーム」って何? 7の実例からその魅力に迫る
欧米では一般的でも、日本ではまだなじみが薄いワード、「ファミリールーム」。
単語からなんとなく想像できても、具体的にどんな部屋なのかわからないという人も多いはず。その正体を、実際の施工例をもとにご紹介します!
ファミリールームとは?
「ファミリールーム」とは、家のメインエリアであり来客を通すことも多いリビングとは別の、家族が揃ってくつろげるスペースのことです。
日本でも古くから「応接間」と「居間」を分ける習慣があるほか、余った空間にソファなどを置いて、リビングとは別のくつろぎスペースを設けているお家もよくあります。あのなんと呼んだら良いのかわからないスペースを「ファミリールーム」と呼ぶ……そう聞くと、なんとなくイメージできるでしょうか。
今、このファミリールームを、家族団らんを実現する新しい形として検討する人が増えています。リビングとは別階の、寝室や子ども部屋への動線上などに設置するのが主流で、デスクやライブラリーを併設して多用途で使えるよう、スタイリッシュかつ機能的な工夫が凝らされています。
そのファミリールームの実例7選を、「VRモデルハウス」からセレクトしてみました。
実例1:廊下をフル活用!
やや広くとった廊下全体をファミリースペースにしてしまうというアイデア。書棚も設置し、部屋と部屋を行き来する間に自然と家族が集って漫画を読む……そんな家族の時間がイメージできます。
実例2:畳でリラックス
続いては2階のホールをファミリースペースにした例ですが、なんとこちらは和室風! 小上がりにすることで、足腰に負担の少ない椅子席もつくれるという配慮がうれしい。お茶を飲みながらごろ寝もできる、贅沢なスペースです。
実例3:子どもたちの勉強スペースに
デスクを複数設置し、学習塾のようなレイアウトを施したこちら。兄弟揃って勉強をしたり、親が仕事をする横で子どもが宿題をするようなスペースとして大活躍しそう。一人一人が集中しながら、同時に家族の時間も実現できるアイデアです。
実例4:まるでオフィス!? な広々スペース
かなり広々としたスペースを活用したこちらは、モニターやカウンターまでついて、そのまま会議やパーティーができてしまうほどの充実ぶり。なかなかのハイグレード仕様ですが、ギャラリースペースなど、参考になるポイントも多いのではないでしょうか。
実例5:ロフトもついた憩いの場所
階段を上がってすぐのホールに大型のソファを置いた、居心地の良い空間。それぞれの寝室に移る前に、ここで温かい飲み物でも飲みながら会話を楽しむ……そんな素敵なイメージが広がります。さらにこの実例、ロフトも併設。大人も子どももワクワクする間取りに脱帽です。
実例6:テレビの取り合いは第2のリビングで解消
2階のホールにやや奥まった空間を設け、第2のリビングをつくった実例。子どもたちがよくテレビの取り合いをするけれど、自室にテレビを置くのはちょっと抵抗感がある……そんなファミリーに、ぜひ取り入れていただきたいスタイルです。
実例7:半個室で多用途に
最後は、半個室風の間取りを採用した実例。こちらも2階のホールにありながら、シェルフで区切ってほどよいプライベート空間になっています。仕事や勉強をするスペースとしても活用できそう。
ファミリールーム、いかがでしたか?
リビングとは離れた場所につくることで、家族の時間が増えることはもちろん、それぞれが自分の時間を過ごす場としても活用できます。これから戸建てを検討する人は、2020年代、より絆が深まった家族のあり方に合う素敵な空間を、ぜひ取り入れてみてくださいね。