2022.05.26
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初めて足を運ぶ人のための住宅展示場ガイド

まだ住宅展示場へ足を運んだことのない人にとって、展示場は敷居の高いものと感じるかもしれません。まずは気軽に訪問するための考え方や、営業担当者への対応方法など、初めての方が知っておくべきことを解説します。

住宅展示場

住宅取得は「結婚」のようなもの!?

住宅展示場は「お見合いパーティの会場」のようなもの--。住まいづくりを検討するにあたって、住宅展示場に足を運んでみようと考えている人がいらっしゃると思われますが、足を運ぶ上の大前提となるイメージとして上記のような認識を持っておくと良いでしょう。

住宅取得は「結婚」のようなものです。結婚相手は人生を共にするパートナーであるべきですが、住宅も家族の安心・安全、快適な暮らしを長く支えるものであり、だからこそ信頼できる存在であるべきだからです。

人が自由恋愛で結婚することがあるように、住宅取得の場合も自分で相手を探すこともできるわけですが、専門性が高く普通の人には難しいため、お見合いパーティーの会場のようなものとして住宅展示場が用意されているとも言えます。

結婚、住宅取得のいずれにせよ、その相手は慎重に見極めたいもの。念のためですが、この場合の「相手」とは取得する住宅そのものでもあり、それを建てるハウスメーカーなどの住宅事業者でもあります。

満足度の高い住宅取得は、何でも相談できる相手ではないと実現が難しいですし、長く暮らしていく中ではメンテナンスやリフォームについて気軽に相談でき、対応してくれる相手が必要だからです。

お見合いパーティーでは多くの異性と接触して、相手のことをよく理解することが大切といわれます。そして、相手のルックスや職業や収入だけでなく、性格や家族のこと、趣味など踏み込んだことを確認するはずです。

それと同様に、住宅展示場では人のルックスにあたるモデルハウス(展示棟)の内外観デザインや構造、間取り、設備などだけでなく、性格にあたる住宅事業者の住まいづくりに関する考え方なども確認すべきです。

気に入ったお見合い相手(事業者)がいたら、その後、デート(住宅取得で言えば事業者が行うイベントなど)を重ね、お互いに対する理解をより深めて、ゴールイン(結婚=契約)に向かうというわけです。

お見合いパーティーでは、恥ずかしがらず積極的に行動することが重要と言われます。住宅展示場でも同様ですが、いずれにせよ住宅取得の入り口にすぎませんので、遠慮せずモデルハウスに足を踏み入れてみましょう。

住宅展示場ってどんな場所?

さて、以下では住宅展示場の基本的な事項について紹介します。住宅展示場は複数のモデルハウスで構成され、大手ハウスメーカーのほか、地域を代表する工務店が出展しているケースもあります。

全国に約360ヵ所あり、展示されているモデルハウス数は場所により様々です。ただ、少しだけ注意すべきことがあります。それは住宅展示場に建てられているモデルハウスは地域によって内容が異なるということです。

郊外にある展示場ですと2階建てが中心で、子育てファミリー向けのモデルハウスが多い傾向。一方、市街地の中心部では狭小地向けや3階建て、二世帯・賃貸併用タイプなどが多くなります。

地域により住宅展示場で確認できる内容が変わるわけです。ですので、ある程度具体的な住まいづくりのイメージが固まっている方は、どのハウスメーカーがどのようなモデルハウスを出展しているか確認しましょう。

住宅展示場

ちなみに、ここで言う「住宅展示場」とは「総合住宅展示場」のこと。これとは別に、ハウスメーカーや工務店が独自に設けている「単独展示場」、分譲住宅地に内覧向けに設ける建物もモデルハウスと称されます。

なお、住宅展示場は年末年始を除き年中無休が一般的ですが、モデルハウスには定休日があり、それは事業者によって異なります。また、土日祝日にイベントも行われています(現在は新型コロナの影響で中止も多いので、事前に確認してください)。

住宅展示場を探す

足を運ぶのに遠慮は無用

ところで、住宅展示場、あるいはそこに建てられているモデルハウスに対して、「敷居が高くて、私たちが訪れて大丈夫なのだろうか」と感じている方がいらっしゃるようです。でも、遠慮しなくて大丈夫です。

確かに、モデルハウスは大変立派で大きく、皆さんが住みたい(住めるだろう)と考えているイメージとはかけ離れているケースがありますが、それは住宅展示場が「夢を見せる場」、様々な提案を盛り込んだ場だからです。

それは、皆さんが新しい住まいへのイメージを膨らませることを目的としているためで、「モデルハウスをそのまま建ててください」というわけではなく、提案のエッセンスを参考にすれば良いのです。

例えば、キッチンの種類やデザイン、配置の仕方、さらにはその周辺スペースとの動線について様々なスタイルがあります。収納のあり方も同様です。数多くの提案の中から、皆さんに合うかたちを見つけ出しましょう。

また、市街地中心部にある都市型住宅のモデルハウスは、限られた空間を有効活用する工夫が充実しています。それは郊外型住宅にも活用可能な工夫ですから、見ておくことに超したことはありません。

より良い住まいづくりには、できるだけ多くの実例、事例を目にすることが大変重要なのです。それにより、何が必要なのか、そうでないのかなどという判断力が身につき、新居のイメージを固めることができるのです。

営業担当者にはどのように対応すべき?

もう一つ、「住宅展示場のモデルハウスに入ると、その後の対応(営業担当者による商談の問い合わせなど)が面倒」などというイメージがあり、それが住宅展示場に行くことの足かせになっているようです。

そこでお勧めしたいのが、皆さんの住まいづくりにおけるスタンスを正直に相手に伝えること。まだ、住宅取得の具体的なイメージがない場合は、そうはっきりと告げておくと、自由にモデルハウスを見学させてくれます。

モデルハウスはハウスメーカーの営業拠点であり、営業担当者はモデルハウス来場者の対応だけでなく、具体的な商談に入っている顧客への提案資料づくりなど、さまざまな業務をし、忙しい時間を過ごしています。

そのため、来場者の熱心さの度合いを、できるだけ早く判断し、上記のような業務を行いたいわけです。ですので、皆さんが「住宅取得は当分先のこと」などと正直に伝えることは、彼らにとってもありがたいことなのです。

画像はイメージです

氏名や電話番号などの連絡先の記入を求められることもあります。「個人情報をあまり詳しく伝えたくないし、電話に時間を割きたくない」と思われる方は、氏名とメールアドレスだけ伝えるということもアリです。

この場合、住宅事業者との商談に関心がなければメールの返信をしなければ良いわけですし、仮に関心がある場合でも皆さんの好みのタイミングで返信などのやりとりができ、自分のペースで住宅取得の検討ができます。

モデルハウスを撮影しておくと、後々役に立つ

最後に、住宅展示場・モデルハウスに持って行くもの、そこでどのように振る舞えばよいのかについてですが、特に決まり事はありません。皆さんそれぞれのスタンス・スタイルで構わないと思います。

お勧めしたいのが、カメラ(スマートフォンでもOK)を持って行くこと。気に入った間取りやインテリアなどを撮影しておくと、今後の住宅取得にきっと役に立つからです。メリットはイメージの共有にあります。

注文建築は、膨大な量の検討を行う必要がある住宅取得のスタイル。それを怠ると満足度が高いものになりにくいのです。また、家族それぞれで好みは異なりますし、それを正確に事業者に伝えるのは難しいことなのです。

ただ、撮影の了解は必ず取ってください。撮影NGというモデルハウスもあるかもしれません。また、前述の連絡先を伝えないということにもNGという住宅事業者もあるかもしれません。

その時は、縁がなかったと考えて、他のモデルハウスに移ればいいのです。これはある程度の段階を経てのことですが、そうしたやり取りの中で付き合いやすい事業者、そのスタッフを見つけることにも役立ちます。

より良い住まいづくりのキモは、信頼できる事業者との出会い、パートナー選びであることは間違いないことであり、それは撮影に関するOK・NGの姿勢からも判断できることなのです。

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