2022.05.26
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大手ハウスメーカー13社の特徴をさくっと比較して解説

一言で「ハウスメーカー」といっても、その特徴や個性は様々です。

この記事では、注文住宅における主要13社について、知っておくべき基本的な事項(工法など)や、最近のトピックスについてご紹介します。

今回ご紹介する13社のハウスメーカー(50音順)

  1. アキュラホーム
  2. 一条工務店
  3. スウェーデンハウス
  4. 住友林業
  5. セキスイハイム(積水化学工業住宅カンパニー)
  6. 積水ハウス
  7. 大和ハウス工業
  8. トヨタホーム
  9. パナソニック ホームズ
  10. ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
  11. ミサワホーム
  12. 三井ホーム
  13. ヤマダホームズ

 

アキュラホーム

アキュラホーム 高いコストパフォーマンスと「家守り」に特徴

アキュラホームは木造軸組工法によるハウスメーカーで、コストパフォーマンスの高い住まいづくりに定評があります。

構造は木造軸組工法ですが、2020年4月には大開口・大空間と高い耐力を有する独自の壁パネル「トリプルストロングウォール」を導入するなど、災害への備えや快適な暮らしを支える高度な技術も有しています。

また、近年は3000万円超のこだわりの住まいを実現するため、高級住宅ブランド「AQレジデンス」の展開も行っています。「永代家守り」というアフターサービス・メンテナンスの取り組みも積極的です。

工務店ネットワークも展開

アキュラホーム単体では限られた営業地域で活動しています。それ以外のエリアなどでは、同社と経営や技術のノウハウを共有する地域工務店ネットワーク「ジャーブネット」が営業活動しています。

アキュラホーム

 

一条工務店

注文住宅分野で今、最も多い供給量があるハウスメーカー

住宅展示場のモデルハウスを最も多く出展しており、その結果、注文住宅分野で供給棟数トップの実績を上げているのが一条工務店(2019年)。

木造のハウスメーカーで商品は「外内ダブル断熱工法」(ツインモノコック構造)と、「夢の家 I-HEAD構法」(モノコック構造)の2系統があり、いずれもツーバイフォー工法の進化版(2×6材の採用)などです。フィリピンにある大規模な工場などで壁パネルを生産し、それが施工現場に運ばれ組み上げられるため、高い施工品質が実現できると言います。

「超ZEH」、「耐水害」など仕様も

「超ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」など、建物の高性能化にも積極的に取り組んでいます。このほか、近年、我が国で水害の多発していることを受け、「耐水害住宅」仕様の開発・商品化も行っていることもトピックスの1つです。

一条工務店

 

スウェーデンハウス

スウェーデンハウス 日本を代表する「輸入住宅」ハウスメーカー

スウェーデンハウスは、「輸入住宅」の代表的ハウスメーカーです。スウェーデンで生産された木材を現地の工場で壁パネルに加工、それを日本の施工現場で組み上げるという施工スタイルであることが輸入住宅といわれる理由です。

建物の構造はツーバイフォー(2×4)工法ですが、それより耐震や断熱などで高い性能があるパネルが用いられています。気密性・断熱性の高さに定評があり、窓には非常に高い断熱性能がある「木製サッシ3層ガラス窓」を採用しているのが象徴的です。

業界に先駆け実施された高性能保証表示システム

その性能の高さは、「全棟高性能保証表示システム」で施主に証明されます。1邸ごとに断熱性能(Q値)を計算、気密性能C値を実測し、快適性能を数値で施主に通知するもので、他のハウスメーカーに先駆けて早くから実施されています。

スウェーデンハウス

 

住友林業

住友林業 木造住宅の進化をリードしてきた「木」のスペシャリスト企業

住友林業は、木造住宅を代表し、その進化をリードしてきた企業の1つであるとともに、木材建材事業や山林経営事業なども展開しており、そのため「木」についての高度な知見を持つ企業とも言えます。

商品はオリジナルの「BF(ビッグフレーム)構法」と、伝統的な木造軸組工法を独自進化させた「MB(マルチバランス構法)」の2つ。前者は一般的な柱に比べ約5倍の太さがあるビッグコラム(柱)を用いるもので、高い耐震性と設計自由度により開放的な住空間を実現できるため主力となっています。

木材の活用の幅を広げる挑戦も

住友林業について最近話題のトピックスが、高さ350mの超高層木造建築物の実現に関する構想「W350計画」。2018年に発表したもので、再生可能資源である木材の活用の幅を広げるための取り組みとして注目されています。

住友林業

 

セキスイハイム(積水化学工業住宅カンパニー)

セキスイハイム 工場で生産する高品質な「ユニット」住宅に特徴

プレハブ(工業化)ハウスメーカーの代表格で、その中でも特に工場生産率が高いのがセキスイハイム。工場で「ユニット」を生産し、それを施工現場に運び組み上げる施工スタイルで、高い品質の住まいを期待できます。

というのも、人が関わることが多い施工現場での作業より、ロボットや大型機械を用いる工場の方が施工ミスを少なくできるから。鉄骨系「ハイム」と「木質系」(2×6)の2種類のシリーズがありますがどちらも同様です。

スマートハウス分野をリード

太陽光発電システムや家庭用蓄電池、HEMSなど地球環境に優しく省エネ生活にも寄与する設備を搭載したスマートハウスを業界に先駆けて導入してきたのもセキスイハイムの特徴の1つ。また、第1種換気システムによる全館空調システム「快適エアリー」もセキスイハイムを特徴付けるものの1つです。

セキスイハイム

 

積水ハウス

積水ハウス 良質な住宅の普及を常に先導してきたハウスメーカー

積水ハウスは、我が国の住宅の進化を常にリードしてきた、我が国を代表するハウスメーカーです。それは注文戸建て住宅にとどまらず、分譲戸建て住宅、賃貸住宅、マンションなどでも同様です。

例えば戸建てにおいては、現在、最も省エネ性能が高いZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及を国が推し進めていますが、同社は年間供給住宅のうち8割を超え、これは日本でトップの実績となっています。

セカンドブランド「積水ハウスノイエ」

戸建て住宅の商品体系はプレハブ(工業化)技術が用いられており、鉄骨系(軽量鉄骨造&重量鉄骨造)と木質系の2タイプがあります。なお、セカンドブランドとして、グループ会社の「積水ハウスノイエ」があり、こちらは木造軸組(在来)造で、積水ハウスの商品より比較的安価な価格帯(中心は1棟あたり2000万円台中盤)となっています。

積水ハウス

 

大和ハウス工業

大和ハウス工業 建設業界ナンバーワンの規模に成長

建設業界には住宅を含め様々な業種がありますが、大和ハウス工業は現在、その中で最大規模の企業です。それは、商業・流通施設の建設、ホテルやホームセンターなどの経営といった幅広い事業を展開しているからです。住宅事業でも戸建て(注文・分譲)、賃貸、分譲マンションなどを供給しています。

高い断熱性能を実現した「ジーヴォ」シリーズ

このうち注文住宅は「xevo(ジーヴォ)」シリーズにほぼ統一されており、鉄骨系(軽量鉄骨造&重量鉄骨造)と木質系で構成されています。いずれも、外張り断熱という高い省エネ性能がある工法がある工法が採用されています。なお、比較的値頃感のある商品(1棟あたり2500万円台中心)として、インターネット専用の「ライフジェニック」(企画型)が用意されています。

大和ハウス工業

 

トヨタホーム

トヨタホーム クルマ製造のノウハウを生かした高性能・高品質な住宅供給を展開

トヨタホームは、2020年1月に設立された「プライム ライフ テクノロジーズ」のグループ会社です。元々は、世界的な規模を誇るトヨタ自動車グループであったため、住まいづくりにもクルマづくりのノウハウが採り入れられているのが大きな特徴です。

鉄骨系プレハブ(工業化)ハウスメーカーで、建物の構造はユニット住宅の「シンセ」シリーズが主力で、この他に軸組工法の「エスパシオ」シリーズ、ユニット工法の「LQ」、さらには木造住宅も供給しています。

住宅と自動車間の連携に積極的

スマートハウス分野でも住宅業界をリードする存在。太陽光発電システムや蓄電池などの省エネ・蓄エネに加え、エアコンの設定を自動車の中で行えるシステムを開発、導入するなどクルマとの連携に力を入れているのも特徴の1つです。

トヨタホーム

 

パナソニック ホームズ

パナソニック ホームズ 総合家電のノウハウに基づくスマートハウスに強み

パナソニック ホームズは、2020年1月に設立された「プライム ライフ テクノロジーズ」のグループ会社です。元々は、世界的な総合家電メーカーであるパナソニックグループの一員だったことから、太陽光発電システムやHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)などのスマートアイテムをはじめ、グループから多くの技術を導入しているのが大きな特徴です。

プレハブ(工業化)ハウスメーカーで、商品は軽量鉄骨造の「カサート」、重量鉄骨造「ビューノ」の各シリーズがメイン。なお、重量鉄骨造は住宅業界で最も高層となる9階建てまでに対応しています。

地熱を利用した全館空調システム

近年のトピックスとして、地熱を利用した省エネ性能に加え、建物内の温熱環境の向上、キレイな空気の実現を図った全館空調システム「エアロハス」(パナソニック製)の導入などがあります。

パナソニックホームズ

 

ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)

ヘーベルハウス 都市型の暮らしの提案に優れたハウスメーカー

ヘーベルハウスは、都市部における暮らしに関して高度な提案力を有するハウスメーカー。その商品は、軽量鉄骨と、重量鉄骨の2つの系統からなります。いずれも外壁などにオリジナルのALC「ヘーベル」を用い、これは非常に高い耐火性などを有するのが特徴。重量鉄骨造は8階建てまでの中高層建築物に対応しています。

「二世帯住宅」の元祖

都市型住宅に対して同社が持つ強みを象徴するのが二世帯住宅です。街中で住宅を取得するのは金銭的に大変ですが、両親などと一緒に暮らすのなら取得費用が軽減されますし、子ども(孫)を家族みんなで育てることができるというメリットも生まれます。

この言葉を生み出し、初めて商品化したのがヘーベルハウスなのです。最近は、住宅密集地などでも、開放的な暮らしを可能にする「アウトドアリビング」などへの提案が好評です。

旭化成ホームズ

 

ミサワホーム

ミサワホーム デザイン性に優れ、コストパフォーマンスの高さにも定評

ミサワホームは、2020年1月に設立された「プライム ライフ テクノロジーズ」のグループ会社です。プレハブ(工業化)ハウスメーカーであり、商品は大きく木質系、鉄骨系に分かれますが、前者が主力でこの分野をこれまで牽引してきました。特にデザイン性の高さ、そしてそれを普及価格帯に落とし込んだ企画(規格)型に定評があります。

また、長年にわたり南極昭和基地で観測隊員の居住施設などの建設に携わっており、それを支える技術は日本における同社の住まいづくりにも生かされています。

セカンドブランド「MJ」

グループ内に新築住宅のセカンドブランドを展開する企業「ミサワホームMJ」があります。耐震木造(木造軸組)による住宅を供給し、これはミサワホーム本体に比べ比較的安価な価格となっています。

ミサワホーム

 

三井ホーム

三井ホーム 日本におけるツーバイフォー住宅の代表的ハウスメーカー

三井ホームは、三井不動産グループで注文住宅事業を主として展開する企業。ツーバイフォー工法によるハウスメーカーの代表格であり、同工法が1970年代に日本に導入されて以降、その進化をリードしてきた企業でもあります。

ヨーロッパ調デザインに高い定評がありますが、各種デザインの「様式美」を大切にしつつ、日本人の暮らしに適した提案を行っています。近年は環境へ優しい住まいづくりを狙いに、2×4材より断熱性能が高い2×6材を用いた住宅供給を主としています。

小規模の住まいにも適した全館空調

また、快適な室内環境づくりのため全館空調システムの導入に早くから取り組んでいますが、2019年に40坪以下の住宅向けにイニシャルコストとランニングコストの低減を可能にした「スマートブリーズ ワン」を開発・導入。全館空調の標準化に取り組んでいます。

三井ホーム

 

ヤマダホームズ

ヤマダホームズ 家電・設備を含むトータルな家づくりに強み

ヤマダホームズは、家電販売の最大手・ヤマダ電機グループのハウスメーカーです。長い歴史に裏付けられた高い設計ノウハウを有する企業「エス・バイ・エル」が前身。ヤマダ電機グループ入りし、住宅という箱だけでなく、家電や設備などを含めたトータルな暮らし方提案が行える企業に成長しています。

2021年1月からは、同じグループ企業となった「桧家住宅」の全館空調システム「Z空調」の導入も可能になりました。

高級ブランド「小堀の住まい」

建物の構造は、「耐力面材」による工法(木造軸組パネル工法)と、木造軸組工法を独自進化させ耐震性を高めた「ティンバーメタル工法」によるものの2つがあります。前者は工場でパネルを生産する木質プレハブ(工業化)工法です。また、この他に工法を問わない「小堀の住まい」という高級住宅ブランドも有しています。

ヤマダホームズ

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