2022.06.13
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維持管理対策等級(専用配管)【用語解説】

ポイント

  • 3つの等級に分かれている
  • 構造に影響しないような施工が行われているほど等級が高い
  • 現在の新築住宅は等級3が標準

解説

住宅はかつての「量」から、「質」を重視する時代になっています。こうした動きを受け、国は「住宅の品質確保促進法(品確法)」による住宅の性能表示制度(消費者にとって性能を分かりやすく示す)を創設。その中で「維持管理対策等級」という項目が設けられています。

 

維持管理等級は、給排水管や給湯管、ガス管などの維持管理をしやすくするための対策を評価するものです。配管は、一般的に構造躯体に比べて耐用年数が短いのが普通です。ですので、補修・メンテナンスをしやすくする必要があるため等級が設けられているのです。

 

等級は3つに分かれており、数字が大きいほど高度な対策が行われていることになります。

 

  • 等級3=掃除口・点検口が設けられているなど、維持管理を容易にすることに特に配慮した対策がある(構造躯体と仕上げに影響を及ぼさない)
  • 等級2=同(構造躯体に影響を及ぼさない)
  • 等級1=これらの対策が行われていない

構造躯体などに影響をしないようにするというのは、以下のような内容です。

 

  • 配管をコンクリート内に埋め込まない
  • 地中埋設管上にコンクリートを打設しない
  • 配水管に掃除口を設置する。または清掃できるようにする
  • 設備機器と給排水管の接合部、給排水・ガス管のバルブ及びヘッダー、配水管の掃除口を点検・清掃のできるようにするための開口を設置する

配管は、日常生活の中で住まい手からは見えないことがほとんど。ですので、あまり重要な箇所とは考えないものですが、不具合が発生すると、即生活が不便なものになってしまいます。

そしてその補修やメンテナンスを行う際に、構造躯体をいじるような作業や、長い時間や高額なコストが必要となるようであればさらに問題ですし、そうした住宅は長く住み継がれる可能性が低くなります。

 

逆に言えば、かつての日本の住宅はそうした点への配慮がなかったため、短いスパンで建てては壊すことを繰り返してきました。維持管理対策等級はこのような背景から設けられたものだと言えます。

 

なお、現在の新築住宅では、基本的には等級3が普通になっています。これは、維持管理の対策が住宅建設にあたっての省力化やコスト低減の仕組みと結びつき、どの住宅にでも標準的に採り入れられるようになったためです。

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