2022.06.16
お気に入り

一戸建ての収納計画の考え方

新しい住まいを考える際に、誰もが悩むのが収納計画ではないでしょうか。限られた空間の中で、多くの収納スペースを確保したい、使い勝手のよい収納プランとしたい、と多くの方が望むものです。わが家にとって使いやすい収納プランはどのように考えればいいのでしょうか。

 

 

収納計画の基本

収納計画の基本は、「使うところにしまう」こと。間取りを考える中で、新しい住まいでの日々の暮らしをイメージしながら、どこに、何を収納すれば使い勝手はいいかを考えてみましょう。同時に、収納する物の種類と量をリストアップすること。将来的な物の増減も考えながら、どのくらいの空間スペース(ボリューム)の収納が、住まいのどこに配置すればいいのかを検討することが大切です。

 

集中収納と分散収納

収納プランの基本的な考え方は、「集中収納」と「分散収納」に分けることができます。

 

 

集中収納 

集中収納とは、住まいの何所かに、比較的大きなスペースを設け、まとめて収納するスタイル。納戸やウォークインクローゼットなどが挙げられます。

 

分散収納 

各部屋やそれぞれの空間に、分散させて収納スペースを設けるのが、分散収納のスタイルです。

 

実際には、「集中収納」と「分散収納」のどちらか、というよりは、両方を取り入れるプランが多いようです。ウォークインクローゼットを設けつつ、各部屋それぞれの収納スペースを確保する、というプランが一般的でしょう。

 

見せる収納と隠す収納

収納の手法も「見せる収納」と「隠す収納」のふたつに分けることができます。

 

見せる収納

収納する物を美しく飾るように収納することで、インテリアの一部のようになる収納方法のこと。収納物が見えるので取り出しやすくしまいやすいのがメリット。ただ、美しい収納をキープできれば、インテリアのポイントにもなりますが、雑然としてしまうケースもあるので、収納する物や日々の使い勝手には十分に検討することが必要です。

 

隠す収納

引き出しや扉を設けて収納物が見えないようにする方法。すっきりとしたインテリア空間を実現できますが、引き出しや扉の開け閉めなどに手間がかかること、収納物が見えないのでどこに何があるのかすぐにわからないことなどがデメリット。分かりやすい収納ルールが必要でしょう。

 

収納プランの基本

収納計画には設置する空間の用途によって、気をつけたいポイントがあります。

 

■玄関収納

住まいのイメージを決める玄関は、いつもすっきりと使い勝手のよい空間としたいもの。主に靴を収納するスペースが必要ですが、いわゆる靴箱・下駄箱(シューズボックス)だけでなく、シューズクロークやシューズインクローゼットなども注目されています。プランニングの際は、玄関の使い方や収納したいアイテムを明確にしておくこと。家族構成、年齢、日々の暮らし方に適した収納スペースとすることが大切です。

 

■リビング収納

くつろぐだけでなく仕事、勉強など、さまざまな用途に用いるリビング空間には、多種多様なアイテムが集まるもの。すっきりとした空間とするためには、適した収納スペースを確保することが大切です。多くみられるのが壁面を利用したプラン。造作でオリジナルの収納としたり、建材メーカーのシステム収納を利用するケースも。また、多様なアイテムの収納に対応できる納戸やクローゼットのようなスペースを確保するのもいいでしょう。

 

■パントリー

パントリー(食品庫)とは、キッチンのスペース内もしくは隣接させた収納専用の小さな部屋やスペースのこと。食品の貯蔵だけでなく、調理道具や食器などを収納する場合もあり、収納スペースがあることでキッチンスペースがすっきりすることなどがメリットです。プランニングの際には、何を保管、収納したいのか種類と数量をリストアップすること。家族が増えたり、子どもが大きくなれば、収納するものが増えるケースもあるので、余裕を持たせてスペースを確保しておくことが大切です。

 

■ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットとは、主に衣類を整理し収納する空間のことで、人が作業できるスペースを確保した部屋のようなプランのこと。最近では、出入口が二方向にあり通り抜けることができるウォークスルークロゼットも注目されています。いずれも、衣類だけでなく、バックやスーツケースなどもまとめて収納できること、空間に入り作業ができることがメリットです。空間内部は、棚やハンガーパイプを設置するなどして、収納する物が出し入れしやすいようにすることが基本です。

 

■ファミリークロゼット

ファミリークロゼットとは、主寝室や子供部屋などにクロゼットを設けるのではなく、家族全員の衣類をまとめてひとつの空間に収納するスペースのこと。ウォークインタイプのプランが多いでしょう。バーやラックなどを設置したつくりが多くみられます。家族全員の衣類全体を把握できること、お手入れや片付けなどの作業がしやすいこと、幼い子供の場合、その場で着替えをさせやすいことなどがメリットです。

 

■和室の収納

和室の主な収納は押入れ。押入れの上や天井から吊り下げる形の収納が天袋、窓下や床脇の下部などに設置される収納が地袋です。プランによっては、壁面にクローゼットのような収納を設けるケースもありますし、畳の下部スペースを利用して床下収納とするプランもみられます。

 

■洗面

洗面室は浴室が隣接するプランも多く、脱衣室として利用すること多い空間です。また洗濯機を設置し、洗濯の場としても利用するケースもあり、収納しておきたいアイテムも多様。造作で棚を設けたり、洗面化粧台の収納キャビネットを組み合わせてスペースを確保することになるでしょう。

 

■トイレ

トイレットペーパーやタオル、掃除用具など、トイレに収納しておきたいアイテムはあるものです。天井近くに吊り収納を設けたり、壁厚を利用してスペースを確保するプラン、最近では、トイレ内に手洗器を設けるケースも増えていることから、カウンターやキャビネットと一体化した収納ユニットも増えてきています。

 

■デッドスペース

生かされない、もしくはあまり使用しないデッドスペースを収納として活用することも考えられるでしょう。一般的な住宅では、床下や階段下、壁の厚み部分、小屋裏など。収納する物や使い方に合わせて、有効活用できるような配置や空間のつくりとすることがポイントです。

 

■外部収納

庭の掃除道具やガーデニンググッズ、DIYやメンテナンス用品など、屋外で使う物の収納場所も確保しておくと使い勝手がいいものです。屋外物置を設置したり、カーポートや門まわりに収納スペースを設けるなども考えられますし、建物本体に外部から出し入れできる収納スペースをプランニングする方法もあります。

 

日々の暮らしをイメージして検討を。将来の変化も考慮

使いやすい収納プランは、家族構成やライフスタイルはもちろん、持ち物よって多様に考えられます。持ち物のリストを確認しながら、新しい家での動き方をイメージしながら、どこに、何を収納すればいいのか、検討することがポイントです。将来的に持ち物が増えることを考慮して、検討することも重要でしょう。モデルハウスやショールームの収納プランを参考に、スペースの確保や収納方法を検討することをお勧めします。

この記事をシェアする
シュークローゼット?ウォークインシューズクローク?玄関収納のつくり方
住宅品質確保法(品確法)【用語解説】

この記事と同じカテゴリの記事・用語解説