知っておきたい外観デザインのポイント
住まいのイメージを大きく左右する外観デザイン。「モダンな家にしたい」「北欧デザインにあこがれる」「和の雰囲気も感じたい」など、新しい家への夢も広がりますよね。ここでは、それぞれのデザインの特徴や実現するためのポイントをまとめました。
外観のデザインは多様に。素材や色使いもポイントに
住宅展示場を見学すると実感されると思いますが、日本の住宅には多様な外観デザインがみられます。伝統的な和風の住まいはもちろんですが、和洋折衷やモダンなデザイン、欧米の住宅の要素を取り入れた住まいも一般的となってきています。
外観デザインを決めるポイントは、建物全体の形はもちろん、屋根や外壁、窓や玄関扉などに用いる素材や建材なども重要ですし、色使いもイメージを大きく左右します。たとえば、伝統的な形状の建物なのか現代的なデザインなのか、屋根は瓦なのかスレートなのか、塗壁なのかタイルやレンガを使用するのか、ナチュラルカラーなのかモノトーンなのかなど、それらをトータルに検討して、コーディネートすることが重要です。
主な外観デザインの種類と特徴
外観デザインの種類には、和の雰囲気であれば伝統的なタイプとモダンなタイプ、洋風にも伝統的なデザインとモダンなプラン、北欧デザインなどがみられます。また、シンプルなプランや自然を感じるデザインなども挙げられるでしょう。実際の家づくりの中では、これらのデザインを組み合わせたり、ポイントとしてデザイン要素を取り入れる、というケースも多いでしょう。
■和風
日本各地の気候風土に適したデザインの住まいのこと。外壁に塗装や木材を用いたり、切妻(きりづま)や寄棟(よせむね)などの屋根、玄関引戸や縁側などを取り入れたデザインです。最近では、本格的な和の住まいというよりは、これら和を感じさせるアイテムをいくつか取り入れたり、組み合わせるプランが多いでしょう。
■和モダン
和の文化やデザインが見直され、それらを現代的にアレンジした和モダンの住まいも増えてきています。古民家風であったり、シンプルなデザインに和瓦や漆喰(しっくい)壁を取り入れるなど、自由で斬新なプランもみられます。
■洋風
海外のデザインを取り込んだスタイルには多様なプランがみられます。たとえば、外装材にタイルやレンガを用いたり出窓やベランダを配するなど、伝統的な要素を取り入れることで、落ち着いた洋風な住まいが実現するでしょう。
■洋風モダン
海外のモダンデザインを取り入れた都会的な外観の住まいも魅力的です。スタイリッシュなデザイン、石やガラス、金属など素材にこだわったプランもみられます。
■シンプル
すっきりとしたデザインの住宅も人気があります。切妻や片流れの屋根、箱のようなシルエットなど、ミニマムなデザインもみられます。モノトーンやベージュ系の外壁、すっきりとした窓の配置なども特徴でしょう。
■シンプルモダン
シンプルデザインをベースに、金属やガラスなど無機質な素材を用いることで、よりモダンな雰囲気の外観となります。都市型住宅で取り入られるケースもみられるようです。
■ナチュラル
自然素材を多用した住まいも注目されています。木材や石、漆喰などの塗壁、木製サッシなどを取り入れたプランです。
■北欧デザイン
スウェーデンやデンマークなどの北欧のデザインは、住まいやインテリア、グッズなどでも人気のデザインです。木材や石を用いた外観、ナチュラルなデッキやバルコニーなどを取り入れるプランも多くみられます。
この他にも多様なデザインの外観がみられますが、注意したいのは、これらの分類名からイメージする外観デザインは人によって異なるということ。さまざまな外観デザインがあることを理解した上で、自分の好みに近いデザイン、魅かれるポイントなどを整理してみるといいでしょう。
プランニングの際の注意点
外観デザインを考える際には、まず、周辺環境に配慮したいものです。周囲の家や街並との調和を考慮してデザインや色を検討するようにしましょう。また、建物のデザインだけでなく、門扉やフェンス、庭などエクステリアのデザインとトータルにプランニングすることも大切です。
もちろん、防犯面も考慮したプランニングも重要。窓の配置や大きさ、デッキやベランダなどのつくりは、防犯やプライバシーの確保を意識するようにしましょう。また、忘れてはいけないのはメンテナンスです。厳しい自然環境から住まいを守る屋根や外壁、窓などは、経年劣化による補修が必要になります。お気に入りの外観デザインを保つためには、メンテナンスのしやすい形状、建材選びなど、配慮しておきたいものです。
外観デザインを決定する際には、実際に展示場に足を運び、多くの住まいを確認してみることをお勧めします。VRモデルハウスでも、実際のモデルハウスの外観をチェックすることが可能です。さまざまなプランを参考にイメージを膨らませ、希望するイメージの外観や気になるデザインなどがあれば、画像を保存し、設計担当者とイメージを共有するツールとして利用してはいかがでしょうか。