2022.06.16
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開放感いっぱい、くつろぎのベランダ・バルコニーをつくる

戸建て住宅では、ベランダやバルコニーを設けた住まいは多くみられます。最近では、居心地のよさを高めることで、もうひとつのリビングとしたり、子供の遊び場とするプランも増えてきました。ここでは、ベランダやバルコニーを有効活用するためのポイントをまとめました。
 

屋外スペースのある心地よさ

在宅ワークも一般化し、働き方やライフスタイルの変化がみられるようになってきています。自宅で過ごす時間が長くなると、新しいわが家は、今まで以上に居心地がよく、使い勝手のいい住まいにしたいと考える方も多いでしょう。
 

くつろぎの場であるリビングやワークスペースの充実だけでなく、家族との時間を楽しむ、子どもと遊ぶ場として、屋外空間を活用したいというニーズもあるようです。もちろん、庭の利用も考えられますが、都市部では敷地が狭かったり、日当たりが悪いなど使いにくいケースも。庭の代わりに、もしくは庭にプラスする屋外空間として設けられるのがベランダやバルコニーでしょう。
 

ベランダとバルコニーの違いは屋根の有無。一般的にベランダは、外に張り出した屋根のあるスペースのこと。一方バルコニーは、屋根のない開放的なスペースになります。屋根のあるベランダは、形状や広さなどにもよりますが、雨の日でも過ごすことができ、洗濯物を干しておくこともできるのがメリット。屋根のないバルコニーは、開放的で外とのつながりを楽しむことができるのが魅力です。下の階の屋根を兼ねたルーフバルコニーは、比較的広いスペースを確保できることもあり多様な使い方ができるでしょう。
 

どのように使いたいのかをイメージする

家づくりを進める中で、室内の間取りに比べて、ベランダやバルコニーについてはじっくり考えることは少ないかもしれませんが、誰が、いつ、どう過ごすのか、どう使うのかをイメージすることが大切です。たとえば、家族のくつろぎの場としたいのか、子供の遊び場としたいのか、ガーデニングを楽しみたいのか、洗濯物を干したいのかなど、具体的な使い方、要望を事前に設計者に伝えておくようにしましょう。
 

ベランダやバルコニーだけに限りませんが、プランニングは住まい全体で検討することが基本です。くつろぎの場としたいのに、道路や隣家が接近していたり、日当たりが悪くては、居心地も悪く使用頻度も減ってしまうかもしれません。また、お茶を飲みたくてもキッチンから行き来しにくかったり、洗濯物を干したいのに洗濯機のある洗面所から遠くては、使い勝手が悪く有効利用できない場合も。どのような使い方をするにしても、屋内からのつながりや動線、敷地や周辺環境など、使用目的に適しているか確認することが大切です。
 

使い方に合わせた広さ、仕様素材を選ぶ

ベランダやバルコニーは、広さや用いる素材などによって居心地のよさや使い勝手が変わってきます。くつろぎの場としたいのであれば、テーブルや椅子を置けるようなスペースを確保したいもの。置きたい家具などがある場合は、あらかじめサイズを確認しておきましょう。限られた広さしか確保できない場合は、アウトドア向けのタイプやキャンプ用品など、コンパクトに収納できるアイテムを用いてもいいでしょう。
 

また、床材や手すりなどの素材も十分に検討を。天然木を取り入れればナチュラルな空間が生まれ、くつろぎのスペースとなるでしょう。最近では樹脂製などメンテナンス性を高めたタイプもみられます。木目調やタイル調など豊富に揃っているのでショールームなどで確認することをおすすめします。
 

ベランダやバルコニーは外観のデザインにも大きく影響するので、プランニングの際には、室内側だけでなく外からも検討すること。窓の位置や形、デザインなど、外観をトータルにコーディネートすることが大切です。
 

室内とのつながりの考え方

最近多くみられるベランダやバルコニーの利用方法は、お茶を飲んだり、読書をしたり、ガーデニングを楽しむなど、もうひとつのリビングのようなくつろぎの場とすること。キャンプ気分を楽しむベランピングや在宅ワーク中の気分転換の場とするケースもみられます。

多様な使い方が考えられますが、いずれの場合も室内空間とつながる開放的な空間づくりが人気。最近、多くみられるようになった2階にLDKを設けたプラン(2階リビング)では、リビングやダイニングと一体化することで使い方も広がります。全開口のサッシや大開口の掃き出し窓など、広々と開け放すような大きな窓サッシを設けるプランも多く、室内と屋外をひとつのスペースをして利用することも。室内床との段差を抑えたり、床材に統一感を持たせることで広がりも生まれるでしょう。
 

食事やお茶を飲みたいのであれば、キッチンとの動線にも配慮したいものです。行き来しやすいように短い動線を検討することが大切です。また、プライベートルームや子供部屋とつなぐことで、遊びや趣味のスペースとして利用することも。バルコニーやベランダを介して各部屋へ行き来できるようなプランとすれば、屋外のコミュニケーションスペースにもなるでしょう。
 

その他、注意したいのは、室内への通風や採光。適した形状や建材を用いないと、室内への風通しが悪くなり、湿気が溜まってしまう場合もあります。風を取り込むためには、横や縦格子、スリットのある手すりとしたり、通風用の小窓を設けてもいいでしょう。また、ベランダやバルコニーを設けることで、階下の部屋が暗くならないような配慮も必要です。サイズや形状は十分に検討するとともに、光を通す手すり面材を選ぶ、スリットのある床素材とするなどの工夫も考えられるでしょう。
 

快適さを高める工夫、防犯面にも配慮を

昼間だけでなく夕方や夜にも食事を楽しむなど、利用する予定があるのであれば、照明器具も設置しておきたいものです。明るさを確保するだけでなく、外観をライトアップするなどの演出を楽しむこともできます。人を感知するセンサー付きの照明であれば防犯面でも役立つでしょう。
 

また、夏場でも心地よく過ごすためには、強い日差しを遮ることができるような工夫も忘れずに。外付けスクリーン(シェード)や水平にせりだすオーニングなどを設置してもいいでしょう。最近では多様な商品が提案されているので、好みに合わせて選ぶことが可能です。
 

その他、心地よく過ごすためには、プライバシーの確保も重要なポイントです。ベランダの配置や大きさなどは、周辺環境に配慮した上でプランニングすること。近隣からの視線が気になる場合は、手すり部分に高さのある面材や格子などを取り入れたり、外付けスクリーン(シェード)を設置してもいいでしょう。
 

ベランダやバルコニーのプランニングは、防犯性にも配慮しておく必要があります。敷地条件や周辺環境にもよりますが、侵入者が上ってくることが出来ないようなつくりとしておくことが基本。侵入者の隠れ場所とならないように、見通しのいいデザインとすることもひとつの方法です。また、幼いお子さんがいるご家庭では、安全面への配慮も忘れずに。手すりの形状、床面の滑りやすさなど、事前に設計担当者に確認しておくようにしましょう。
 

最近のモデルハウスでも、ベランダやバルコニーなど屋外空間の活用提案は多くみられるようになりました。モデルハウスを訪れたら、室内だけでなく屋外とのつながりも意識して確認してみましょう。VRモデルハウスでは、自宅で実際のモデルハウス空間を歩くようにチェックすることも可能です。さまざまなプランを参考に、イメージを膨らませてみてください。
 

 

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