2022.06.16
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買い置きや保存食もまとめて収納 パントリー(食品庫)が欲しい

パントリー(食品庫)とは、食品や調理道具などを保存、収納するスペースのこと。新しい住まいのキッチンには、パントリーを取り入れたいと望む方も多いでしょう。ここでは、パントリーの考え方の基本をまとめました。

 

食料や調理道具を収納するパントリーの魅力

パントリー(Pantry)とは、キッチンのスペース内もしくは隣接させた収納専用の小さな部屋やスペースのこと。食品庫とも呼ばれ、食品の貯蔵はもちろん、調理道具や食器などを収納するための空間です。室温で保存する食材をまとめ買いする生活スタイルであったり、保存食や飲料水などを多く保管などしたい場合は検討したいスペースでしょう。
 

パントリーを設けるメリットは、食品の保存はもとより多様なキッチン用品なども収納できること、収納スペースがあることでキッチンスペースがすっきりすることなどが挙げられます。特に最近では、ひとつの空間にLDKをプランニングする間取りも増えてきており、デザイン性が高まったキッチンまわりは「いつも美しく保ちたい」と考える方も多く、バックヤードとしてのパントリーは人気のスペースとなっているようです。
 

また、防災意識が高まる中、災害用の備蓄品を保存するスペースとしても。キッチンの近くにあることで、備蓄しながら普段の食事にも利用する「ローリングストック」もスムーズに行うことができるでしょう。
 

部屋のような空間を確保するプランと壁面を利用するプラン

パントリーは、大きくふたつのタイプに分けられます。ひとつは、ウォークインクロゼットのような小部屋とするプラン。もうひとつは、キッチンやダイニングの壁面を利用して収納スペースを確保するプランです。

どちらのプランの場合でも大切なのは、キッチンでの作業中に必要なものをすぐに取りに行きやすい場所に設けること。行き来しやすい動線、出来る限り短い動線とすることがポイントでしょう。
 

また、玄関や勝手口からパントリーを通って、キッチンに行くことができるようなプラン(ウォークスルータイプ)も使い勝手のいいものです。帰宅し、そのまま買い物の荷物をパントリーに置くことができるため、無駄な動きがありません。短い家事動線は使い勝手がよく、屋外からキッチンへの裏の通路として利用できるでしょう。
 

その他、収納物がどこにあるのか、誰にでも分かりやすく、取り出しやすい収納方法とすることも重要なポイント。食品の消費期限や在庫などが管理しやすいような収納方法を検討しましょう。また、食品の保存ということを考えれば、住まいの構造や空調設備などにもよりますが、強い日差しを避けることができる場所(北や東側)に設けたいもの。清潔さを保つために、掃除のしやすさにも配慮することも大切です。
 

小部屋プランの注意点

小部屋をプランニングする場合は、壁面に沿ってII列やコの字型に収納棚を設けるのが一般的。手持ちのラックなどを組み合わせたり、DIYで造作してもいいでしょう。棚のつくりで注意したいのは、食品などは細かな物が多いので、奥行きを取りすぎないこと。可動式の棚としておけば融通が利きますし、ボックスや籠などを活用して種類ごとに分類してもいいでしょう。
 

冷蔵庫やワインセラーなどの家電製品をパントリー内に設置したり、充電が必要なものを収納する場合は、専用のコンセントを設けておくと使い勝手が高まります。また、湿気がこもらないように配慮を。換気扇や換気ができる窓を設けたり、出入口扉には、通風可能なタイプを選んでもいいでしょう。開け放すことができ行き来がしやすい引き戸タイプも向いています。
 

広めのスペースを確保できるのであれば、収納スペースとしてだけでなく、家事コーナーなど他の機能を持たせるプランも考えられます。カウンターや棚を設置して、アイロンかけや繕い物、家計簿や学校のレターなどをまとめておくスペースとしても重宝します。
 

壁面利用プランの注意点

壁面を活用してパントリースペースを設けるプランには、造作で収納スペースを確保して棚などを設けるプラン、システムキッチンの周辺収納ユニットなどを設置するプランが考えられます。


造作の場合は、間取りやスペースに合わせたプランやデッドスペースを有効活用できることがメリットですが、システムキッチンの収納ユニットも多様なバリエーションが揃っており選びやすくなっています。食品や食器、家電など収納するものに適した棚やラック、引き出しなどもあり、自由に組み合わせることが可能。システムキッチンとコーディネートすることができるので、すっきりとしたインテリアが実現できるでしょう。
 

壁面収納を上手に活用するためには、収納するものに合わせた収納方法を選ぶことが基本ですが、扉の開閉方法も重要です。開き戸や折れ戸、引き戸タイプなど、使い勝手を考慮して選ぶこと。インテリアに合わせたデザイン、ダイニングやリビングなどからの見え方にも配慮するようにしましょう。最近では、限られたスペースでも設置することができ、開けた時に、ひと目で収納物が分かる引き戸タイプも多くみられます。
 

収納するモノや家電製品などをリストアップし検討を

パントリーを希望する場合は、まず、何を保管、収納したいのか種類と数量をリストアップすることから始めましょう。収納プランの基本である、何を、どのくらい、収納するのかを明確にすることが大切なのはパントリーも同様です。

今の暮らしでどの程度ストックしているか、常時ストックしている食品の品目と量、お米やお酒、水。麺やパスタ類、レトルトやインスタント食品、お菓子、非常食(保存食)など、新しい住まいでの希望を含めて、書きだしてみるとイメージが湧くのではないでしょうか。
 

食品以外でも、日常的には使用しない調理道具、カセットコンロや鉄板焼きグリルなども収納するのであれば、それぞれのサイズの確認を。また将来、家族が増えたり、子どもが大きくなれば、収納するものが増えるケースもあるので、余裕を持たせてスペースを確保しておきたいものです。
 

具体的にパントリープランを進める際には、キッチンはもとより、住まい全体の間取りと同時に検討すること。何をどこに収納するのか、住まい全体の収納スペースを検討する中で、パントリーの必要性、広さや空間のつくりが明確になってくるはずです。パントリーは上手に使いこなせれば便利な収納スペースですが、必ずしもすべての家庭に必要なわけではありません。新しい住まいでの暮らし方をイメージしながら検討することが重要です。
 

最近のモデルハウスでは多様なパントリー提案がみられます。実際に空間のつくりやキッチンのつながりなどを確認するといいでしょう。VRモデルハウスであれば、PCやスマホで歩くように確認できるので、好みのモデルハウスのパントリーを自宅でチェックしプランニングの参考にしてみてはいかがでしょうか。
 

 

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