2022.06.07
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やっぱり吹き抜けがほしいけど、デメリットはないの?

高い天井が開放的な吹き抜けのプラン。天井勾配を生かしたり、高窓を設けるなど、多様な空間づくりにあこがれる方も多いのではないでしょうか。ここでは、吹き抜けを取り入れる際の注意点、メリット・デメリットを紹介します。
 

開放的な空間が魅力の吹き抜けとは?

新しい家への希望として多く聞かれるのが、「明るく広々とした住まいしたい」という声。開放的な空間づくりは、誰もが快適に感じるものかもしれません。開放感を実現するひとつの手法として、吹き抜けを取り入れることが挙げられます。
 

吹き抜けとは、多層階の建物で、2層以上の高さにまたがって設けられる空間のことです。一般的な2階建ての住宅で多くみられるのは、1階のリビング、玄関ホールや階段などに取り入れたプランでしょう。2階リビングのプランの場合でも、屋根形状を利用して高さを確保し、ロフトを設けるなどした空間づくりがみられます。
 

アイフルホーム「FAVO」/CBCハウジング 蟹江インター 住まいの公園

吹き抜けのメリット

周辺環境や敷地条件、住まい全体のプランニングによりますが、一般的に、リビングに吹き抜けを設けるメリットとしては以下のようなポイントが挙げられます。
 

広々とした空間

高い天井となることで、縦方向に広がりが生まれ、開放感やゆとりが生まれます。屋根形状を生かしたり、構造部材である梁や小屋組みを見せるなど、変化を持たせた空間づくりが可能です。
 

上階からの光や風

高い位置に窓(ハイサイドライトやトップライトなど)を設置できるので、太陽光をたっぷりと取り込むことが可能。隣家が迫っているなど、周辺環境が厳しい1階でも、明るさを確保することができるでしょう。また、採光だけでなく、上部からの風を取り入れることができるため、暑い季節でも快適に過ごすことができ、また、効率のよい換気も期待できるでしょう。
 

上下階のつながり

吹き抜けによって上下階の空間につながりが生まれ、家族の気配を感じることができます。たとえば、吹き抜けのLDKと2階の子供部屋が面していれば、親子それぞれの様子がわかるでしょう。
 

キャットウォークが作れる

プランニングにもよりますが、梁などの構造材を見せるつくりとするなどして、キャットウォークとしても。ペットの種類や行動特徴などを事前に伝えてプランニングするようにしましょう。
 

スウェーデンハウス「グラン・ヒューブスタッド」/中京テレビハウジング 大府

吹き抜けのデメリット

空間のプランニングや住まいの性能、設備機器などもよりますが、吹き抜けのデメリットとしては下記のような点が挙げられます。
 

空調計画の難しさ

開放的な空間のため、暖房や冷房などの空調プランの難しさは否めません。広く大きな空間をコントロールするには、エネルギーを多く使うことになり、光熱費が高くなってしまうケースもあるようです。
 

音やニオイ

上下階につながりがあることで、生活音が気になる場合もあるかもしれません。たとえば、1階のテレビやキッチンの音が2階の寝室や子供部屋に届いてしまうことも。また、LDKのつくりによっては、料理のニオイが上階まで回ってしまうとケースもみられます。
 

高所の機器の操作

採光や通風のために上部に設けた窓やカーテンなどは、適した商品や機能を持つタイプを選ばないと、操作しにくい場合もあります。また、掃除やお手入れがしにくいケースもあるようです。
 

プランニングのポイント

取り入れたい目的、空間の使い方を明確にする

吹き抜けに限ったことではありませんが、間取りプランを検討する際には、取り入れたい目的を明確にすることは重要です。何のために吹き抜けとしたいのか、どのような空間を望んでいるのか、イメージしていることを設計担当者に伝えることが大切でしょう。
 

開放感は窓の配置や空間のつながりでも実現できるかもしれませんし、高い天井を望んでいても必ずしも吹き抜けとしなくてもいいかもしれません。あこがれの施工例などがあれば、写真画像などで伝えておくのもいいでしょう。
 

デメリットを克服する工夫や機器を取り入れる

吹き抜けプランに限らず、快適な空間を実現するためには、住まい全体の断熱性・気密性を確保しておくことが基本。その上で、大空間である吹き抜けの場合は、エアコンや床暖房など、スペースの大きさや形状に適した機器を、適した場所に設置することが大切です。
 

空調計画は専門的な知識が必要なので、実際の家づくりの場面では、設計担当者からの提案を確認することになるでしょう。イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも含め確認を。また、吹き抜け空間の空気の淀みを無くすため、シーリングファン(部屋の空気を撹拌する天井などに設置するファン)を設置するのもひとつの方法です。
 

音に関しては、家族構成やライフスタイルを考慮して、上下階のつながり方に配慮すること。室内窓や開閉扉などを設けて、ある程度の音をコントロールしておいてもいいでしょう。キッチンのニオイに関しては、換気扇の機能はもちろん、空調計画と合わせて換気計画も十分に確認しておくことが大切です。
 

高所に設置する窓サッシは、開閉のしやすさ、掃除のしやすさなどにも配慮して。チェーンで操作できたり、リモコンで開閉できるタイプもあるので、日々の使い方をイメージして選ぶようにしましょう。
 

クレバリーホーム「Vシリーズ」/CBCハウジング 蟹江インター 住まいの公園

モデルハウスや施工例で確認を

前述のように吹き抜けプランには一長一短があるものです。敷地条件や周辺環境などによってもプランニングは変わってきますし、家族構成やライフスタイルによっても住み心地は異なります。吹き抜けという、ひとつの手法だけを取り上げてその良し悪しを語ることは難しいでしょう。
 

吹き抜けを取り入れたい場合は、メリットを十分に生かし、デメリットをどのように解消、改善させることができるプランかを、設計担当者と十分に検討することが大切です。間取りプランはもちろん、適する設備機器や建材などを取り入れ、立体的に考えること。依頼先の住宅会社に施工例があれば、積極的に見学することも大切でしょう。
 

モデルハウスにも吹き抜けを取り入れたプランは多くみられるので、プランニングの工夫、空間ボリュームなど、上下階それぞれから確認してみるといいでしょう。また、VRモデルハウスなら家にいながら、モデルハウス空間をバーチャル体験することが可能です。さまざまなモデルハウスの空間を歩き回り、確かめてみるといいでしょう。
 

パナソニックホームズ「カサート アーバン」/CBCハウジング 長久手 住まいの公園

 

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